農機具の利用
農業を本業で営むには農機具による機械化が必要不可欠です。
農機具は様々なメーカーから多彩なラインナップが用意されていますが、どうやって選べばいいのでしょうか?
当サイトは農機具の選び方や、メーカーごとの違いや特徴、種類について詳しく説明しています。
農家の方の多くは、販売店の言いなりや、周囲の口コミ、現在使っているやつと同じものなど、自分自身でリサーチせずに農機具の購入を決めてしまう方もいて、使い勝手が悪く早期売却に至るケースも多いです。
農機具選びの正しい知識を身につけて賢い農機具購入をしましょう。
性能・スペックの選び方
農機具には様々なスペックや仕様があります。
田植え機やコンバインであれば、○条用など何列作業できるかの目安があります。
畑の大きさや費やせる作業時間、取り回しの重要性などで選ぶとよいでしょう。
トラクターの場合は、まず馬力選びが重要です。
馬力は、ロータリーにアタッチメント(3点リンク・2点リンク等)を取り付けるかと土壌の粘土度合いによって変わってきます。
粘土質の土は馬力が必要で、作業用途では消毒をするかもポイントになってきます。
あとはトラクターの車体の大きさとのバランスもあります。
馬力不足だとすぐにエンストしてしまいます。既存のトラクターの馬力で非力感を感じるかや、近隣の農家にアドバイスを求めて検討するとよいでしょう。
また、トラクターの場合は2WD、4WDやロータリーの機能性なども選ぶ時のポイントになります。
農機具をスペックや性能で選ぶ時は、考慮しなければいけないポイントが多数あります。
販売店や農家の仲間などから、色々と話を聞いて情報収集をするとよいでしょう。
農機具はメーカー選びが重要
機能や性能が同じでも、メーカーが違うだけで故障時の修理費用や売却時のリセールバリューに大きな違いが出てきます。
選ぶ時のポイントは次のとおりです。
- 売却時の価格を重視するか? → 必要に応じてクボタなどの人気メーカーを選ぶと無難
- アフターサービス → 正規販売店が近くにあるかがポイント
- メーカーごとの性格 → メーカーによって扱いやすさや使い勝手、故障時の修理のしやすさなどで性格があります
- 耐久性や価格 → 一概には言えませんが、高いメーカーの農機具ほど故障リスクが低く耐久性が高い傾向
つまり、売る時や使うとき、アフターメンテナンスの観点で自分の用途や価値観にあった好みのメーカーを見つかる事が大切です。
実際に、農機具の買取査定依頼をすればメーカーやモデルの人気度合いに応じて売却金額に大きな差が生じることは理解いただけると思います。
新車時の価格や性能には正直、不便を感じる程の差はありません。
それであれば、数年後の買い替えを視野にいれてリセールバリューの高いメーカー・モデルを選択するのが賢い選択と言えます。
購入形態
軽視される方が多い項目ですが、農機具はどこの業者から買うかも重要です。
新車の場合
主にメーカーの販売店や農協窓口などがあります。
新車は保証もあり、どこで買っても型が同じであれば機能や状態に違いはないので価格重視で選んでもいいでしょう。
中古の場合
農機具に専門性が高い業者を選ぶ事が重要で、整備工場の有無や保証もしっかり確認しておきましょう。
安い中古農機具業者は、家具や家電などのリサイクル業も行っていて、農機具は整備なしの現状販売、売却後の保証やアフターサービスも一切なしといったケースもよくあります。
また、残念ながら一部の業者は粗悪品の中古を高値で売るなど、適正価格以上の値段で売ったり、アフターサービス一切なしの評判が悪い業者もあります。
レンタルや整備保証有無などを含めて購入形態は慎重に検討しましょう。
≫新品と中古のメリット・デメリットについて
適正価格で買う
農機具は自動車に比べて販売台数が少なく、同じモデルでも環境によって使い勝手や利用者の満足度が変わってきます。
そのため、ネット口コミなどの情報が少ないです。
こうした環境もあり、新車・中古問わず価格設定が法外に高い業者も存在しています。
農機具のモデルだけではなく、整備や保証の有無や、配送手数料などを含めた総額を複数社で比較検討して、適正価格で買う努力をしましょう。
農家は、妥協して調べたり、比較する事なく、安易に購入する農機具を決めてしまい、後から後悔するケースが多いです。
農機具を売却するときのテクニック
農機具の買い替えや廃業によって機材の売却を行うケースも想定できます。
「1円でも高く売りたい!」と考えるのが通常と思いますが、農機具売却にはどのようなテクニックがあるのでしょうか?
実は、農機具は国内外で安定した需要があり一定の市場が形成されています。
また、査定方法や中古農機の販売経路は中古自動車と非常に似ています。
そのため、中古車を高く売るテクニックを知ることで必然的に農機具売却のテクニックを学ぶことができるのです。
「元業者が語る車売却術」などを参考に相場の見極め方や交渉術の知識を身に着けておきましょう。